みんな大好きな焼肉

最初は遠火の強火

焼き肉

火加減が命

焼肉はお店で食べるにしても家庭で食べるにしても、焼き加減によってお肉のおいしさが変わります。 もちろん肉の質やタレの種類も味に影響しますが、おいしい焼肉に一番必要なのは上手な焼き方です。 高級な焼肉屋ではいいお肉を使っていますが、それでも焼き方がなっていないとその味をフルに堪能することはできません。 グルメを自負する方やこだわりを持っている方ならおいしい焼肉の焼き方も身につけているでしょうが、若い方や未熟な方は火が通って色が変わればもう食べれるオッケー、 と思っているようでとても残念です。 遠火の強火でお肉を焼くのが上級者で、火から10~15センチの距離で焼くのがおいしい焼肉のコツです。 薄い肉はそうして表面を焼いて食べ、厚い肉はその後弱火で焼いていきます。 厚い肉は最初に表面だけを遠火の強火で全面軽く焼くのもポイントで、表面をまんべんなく炙ることで中の肉汁を閉じ込めおいしく食べる事ができます。 この肉汁は焼肉グルメを語る上で欠かせないものですので最大限利用しましょう。 まずは表を色が変わる程度に焼いて一度ひっくり返し、裏はしっかりと焼き、お肉がこんがりとしてきたら食べ頃です。 何度も何度もひっくり返す人もいますがこれはよくありません。 肉をひっくり返すのは最初の1度だけで、あまりクルクルやっているとおいしい肉汁がこぼれてしまい焼肉の味が落ちてしまいます。 焼きあがるのが待ち遠しいとついついお肉をいじりたくなる気持ちも分かりますが、そんなことをしては焼肉奉行に怒られてしまいますので控えましょう。 おいしく焼くためには肉の状況を把握しやすいよう、最初は1枚づつ丁寧に焼くことがオススメです。 また家庭で焼く場合、お肉の温度を常温に戻して焼くことも重要になります。 冷たいままではなく、一旦室温に馴染ませることで肉の温度を常温に戻してから焼いたほうがお肉を焼くときに均等に焼けます。 解凍したばかりやまた冷たい状態で焼き始めると、肉の内部の温度差によって加熱したときに火の通りにバラツキが出てしまうのです。 焼けているように見えても中が生っぽかったり、部分的に焼けすぎてしまうところも出てくるので、お肉全体が常温になっているのを確認してから 焼き始めるのも焼肉グルメなら心得ていることです。焼きすぎて焦げてしまった焼肉ほど残念なものはありません。 表面がカリカリになるくらい焼く、という人もいますが、それが通用するのは厚めのお肉だけです。 厚切りのお肉なら肉汁を閉じ込める意味もあり表面をしっかりと焼きますが、薄切りのお肉だと表面がカリカリになってきたらそれはもう焼きすぎです。